ミュージカル レ・ミゼラブル を初めて観た

観に行ってきたよー。ハァーーー観れて良かった!満足!6/27夜。

レミゼは、最初に知ったのが映画で、まずCMで民衆の歌を聴いて、この曲好き!と思って映画館に行った。重たい話だけど曲が素晴らしくて、ミュージカルやってるなら行きたいなーと思って。それでも何年かは行ってなかったんだけど、今年ようやく行った。

席は1階センター後列。フライングのある舞台なら2階から見るのも好きなんだけど、フライングない舞台は2階だと疎外感を感じる気がして私は1階が好き。中列が良かったんだけど、座席選べるときに残ってなかったし帝国劇場は後列でも観やすいから問題なかった。SHOCKだとS席の席なのにA席の値段で観れてお得と思ってしまう。

レミゼ(映画)は重たい。何度かDVDでも観てるんだけど、次の日とか「しんどい~~つらい....」って言ってる。最後に亡くなった方も含めての民衆の歌の大合唱があるから、見終わった直後に良かった~って思うんだけど、ちょっと時間が経つとやっぱりつらい...ってなって、さらに1年くらい経つともう1回観よ~ってなる作品。それを何度か繰り返してる。

舞台は映画ほどしんどくなくて、観やすかったかな。場面転換が早いから良い意味でも悪い意味でも気持ちを引きずらないでサクサク観れる。早くてストーリー知らない人がみたら理解できないかもしれない。歌に圧倒されてるうちにころころ場面変わる。間延びしなくて退屈しなくて暗い気持ちを引きずらなくて私は好きだけど展開が早すぎて拍手したいなーって思っても拍手できないときも結構あって、それはちょっと消化不良だったかもしれない。

私は映画版でどうしてもジャンバルジャンの最期、迎えにくるファンティーヌの髪が短いの納得できないんだけど、舞台は綺麗なロングヘアで良かった。全てから解き放たれたファンティーヌがあの髪のはずがないから。ジャンバルジャンの最期、苦しみから解き放たたれたファンティーヌとエポニーヌが迎えに来て、ジャンバルジャンが逝って、マリウスの腕の中でジャンバルジャンからの手紙を読むコゼット...そして全員で民衆の歌を歌うシーン、とても良かった。

やっぱり生歌&生オケは良い。圧倒される。特にOne Day Moreが良かった。1幕の最後にこの曲なんだけど、この曲聴いた時点で「来て良かったー、チケット代分もう楽しんだ」と思った。他の曲も好きな曲ばかりだから生で聴けたのは良かった。ほとんど全部歌で台詞と歌と切り替わる部分がないからずっとコンサート状態で贅沢な時間だった。

トーリー的に仕方がないんだけど、舞台が暗くて少し見づらかったとは思う。制作側が見せたいところに視線が集まるようにしてある照明で、そのそのシーンのメインのスポットライトが当たる人だって暗めだから、他の人はさらに暗い。見づらい。いろいろなところでいろいろな人にいろいろなことが起こってるストーリーだから、観たい部分はこちらで決めさせて~と思う気持ちと、まあそういう世界観だし仕方がないねという気持ちが半々。

私は10年以上毎年Endless SHOCKを観ていて、結構な頻度でいろいろなことをSHOCKに結びつけてしまうところがあるんだけど、やっぱり同じ劇場で見ているとSHOCKのこと考えてしまうことも。もちろん違う作品だし比べるものじゃないというのは分かっているんだけど、砦が突破されてみんなバンバン撃たれたとき誰も砦から落ちないし、ジャベールの最期もジャベールが橋から落ちるのではなく周りが上がる演出でジャベールが落ちたように見せていて、SHOCKなら人が落ちるのに~下にマット敷いて落ちようよ~と思ったけど、まぁアクションやってる人たちではないからね。

SHOCKは基本的に光一くんだけ観てれば私は大満足なんだけど 、レミゼは特にこの人が好き!というのもないし、主役級の人がたくさんいて、あっちも観たい、こっちも観たいと目が足りなかった。

終わった後の出演者紹介みたいなところ、音楽が全くなくて、観客の手拍子だけが頼りだったの初めての経験で驚いた。だからと言って拍手を強要されているとは思わなかったけど、こういうやり方があるんだなあと思った。カーテンコールは3-4回。体感では結構長いことやったかな。早くスタンディングオベーションしたい~立ちたい~って思ったけど、こういう長くやっていてファンが多くいるような舞台はルールとかあるかなあ後ろの人に迷惑だったらなあという気持ちからなかなか立てず... でも、3回目くらいで立った。やっぱりルールがあるのかな?私の見える範囲ではほぼオールスタンディング。カーテンコールの回数とか、スタオベの状況とか、公演によって変わるのかどうか気になる。ちなみにSHOCKは毎公演同じ(千穐楽とかは多かったりするかもだけど)。ほぼ全員同じタイミングで立って、ほぼ全員同じタイミングで拍手も終わる。それもどうなんだろうか...

 

ジャンバルジャン福井晶一 / ジャベール:岸祐二

岸さんのジャベールがすごい迫力で、ジャンバルジャンの福井さん若干食われてた感はある。福井さんジャンバルジャンの力強さと優しさもとても良かったんだけど、岸さんジャベールが出てくるとジャベールの圧倒的存在感が際立つ。カーテンコールでこの2人が握手してハグしてたのすごく良かった。ジャベール、なんかもう「あなためっちゃジャンバルジャンのこと好きだよね(笑)」ってなるよね。

ファンディーヌ:和音美桜

夢やぶれては圧巻だったけど、他はあまり印象に残らなかったかなー。とにかくラストのシーンが映画と違ってロングヘアで良かったというのと、歯を抜かれるシーンと犯されるシーンがなくて良かったという印象。映画のアンハサウェイが強烈で、映画と比べても仕方がないけど、どうしてもそのイメージがまだ離れない。

 コゼット:生田絵梨花

かわいい。綺麗。華がある。パッと目を引くビジュアルは素晴らしい才能。もう少し声量ほしいかな?って思ったところもあったけど、それもまたコゼットの儚さみたいなものを表現しているのかもしれない。綺麗な声で綺麗な表情で歌っている姿はとても良かった。前半の工場のシーンと娼婦のシーンでもパッと目を引く美人。すぐ分かる。工場でファンティーヌを見る冷たい目も良かったし、何より娼婦役のときが良かった。いくちゃんが挑発するような顔して男を見て腰振りながらラブリィレイディ歌ってるの最高だった。カーテンコールでリラックスしてふわふわにこにこしながら上下にリズム取ってるいくちゃんめちゃくちゃ可愛かった。

マリウス:海宝直人

歌が上手くてスタイルも良くて綺麗なお顔だった。すごく上品でマリウスの衣装もよく似合ってた。もうコゼットに夢中で夢中で革命だというのに恋の病みたいになってて、すぐそばにいるエポニーヌの気持ちも全然気づかず残酷なお願いばかりして、あの緊迫した中でなにかこう漂うお坊ちゃま感が良かった。歌も、語るように歌うというか、すごく聞きやすくて感情も伝わってきて、初めましての方だったんだけど、これから注目したいって思った。生田さんのコゼットと海宝さんのマリウス、ハァーーー目に良い。耳にも良い。

 エポニーヌ:唯月ふうか

華奢な身体で圧巻の歌声だった。エポニーヌつらいねぇぇと思いながら見てた。切なかった。切なかったー。

 ガブローシュ:大西統眞 / リトルコゼット:宮島瑠南

2人とも子供なのに歌がすごく上手で!たくさん拍手したかったけど、時間的にカーテンコール出れなかったから残念。

 テナルディエ夫妻:KENTARO / 森公美子

映画ではこの夫妻に対して嫌悪感しかないんだけど、舞台ではコミカルで下品な歌うたったり非道なことしてるときもあるんだけどどこか憎めなくて、全体的に暗い舞台だからこの2人が陽気に歌って踊ってるシーンは笑えて楽しくて明るい気持ちになれた。照明も明るかったし。拍手も大きかったなー。

森さんは以前SHOCKで観ていて、迫力がすごくてそれから何年経っても「森さんの胸の1つが光一くんの顔のサイズくらいあるから!」って言ってるんだけど、それをオットに見せたくて、森さんの日にした(生田さんも選んだ)。ビジュアル面も歌も存在感がすごくてオットも驚いていたし楽しんでたみたいで良かった。

 

観終わった直後は、良かったしOne Day More観るためにもう1度行きたい!という気持ちもあるんだけど、まぁやっぱり暗いし今後は私の好きな人が出演するとかにならなければもういいかな、満足したかなという感じだったんだけど、数日経ったらあの時あの人はどうだったんだろう、とかそういうのが出てきたからまた来年以降観に行くかもしれない。お金と時間に余裕があれば行きたいけど、コンサートやら舞台やら、行きたいものたくさんあるから選ばないといけないのつらい~